自然農の畑190629

ようやく梅雨入りした近畿地方。我が家の梅の実は既に完熟して収穫を終えてしまっていて、なんだか梅雨らしくない雨期となってしまっています。ですが、畑の方はしっかりと雨をいただいて、野菜も草々も潤っている様子。そんな自然農の畑を御紹介します。記録を兼ねていますので少々長くなりそうですが、よろしければお付き合い下さい。まずは、畑の全体の様子から。

自然農の畑190629

1週間程前に風の草刈りをしたので、丈は割と低く抑えられていますが、畑全体に草の緑に覆われています。

今まで雨が少なかったので、乾燥気味が好きなトマトはとても元気に育っています。

ボルゲーゼトマト190629-2

今年、初めて畑の仲間入りをしたボルゲーゼトマト。既に実を付けています。

ボルゲーゼトマト190629

ボルゲーゼトマトの花190629

5枚の花弁を付けた星のような花です。

次は、上の畑のクオーレ・ディ・ブエ(イタリア語で雄牛の心臓という意味)という名のトマト。

クオーレ・ディ・ブエ190629

株元にあったキャベツは、野鳥にすっかり食べられてしまったみたい・・・。トマトは実も付いています。

クオーレ・ディ・ブエ190629-2

我が家のクオーレ・ディ・ブエの実は、プリーツが割と穏やかだったりします。

カボチャも乾燥が好きなので元気です。ペポカボチャの一種でズッキーニのブラックビューティー。既に食卓でいただいています。

ズッキーニ190629

次は西洋カボチャ。もともとは自然農法国際研究開発センターから種を購入したカンリーという品種なのですが、交配種だったので先祖返りもしているでしょうし、他品種との交配もあり、交雑種のカボチャとなっています。現在、どんどん実を付けて太らせているところです。

カボチャ190629

カボチャの実190629

下の写真中央が、カボチャの蔓の様子。全部で5株あります。

自然農の畑190629-2

手前の黄色い花をつけているのは春菊。カボチャの奥の背の高いものはゴボウです。共に採種用に残した株なのですが、畑に花があると華やかですし、色んな昆虫が集まってきて楽しく賑やかになるので、なるべく多めに残すことにしています。

春菊の花190629

春菊の花。足元にはピーマンと落花生を植え付けています。

ピーマンと落花生190629

ピーマンもようやく花を付け始めました。

ピーマンの花190629

カボチャの畝からは、昨年に掘り残してしまったジャガイモのデジマが芽を出し、そのまま元気よく育って白い花を付けています。ジャガイモもピーマンもナス科です。

デジマの花190629

ゴボウはもう少しで開花しそうです。蕾の上では、ゾウムシが交尾をしていました。

ゴボウの花190629

ゴボウの近くには、梅雨入り前に種を降ろしたゴマが発芽をしています。

金ゴマ190629

我が家では毎年、金ゴマと黒ゴマを栽培しています。商品として流通しているゴマはほとんどが輸入ものですし、少し栽培するだけで大量に収穫できるので、例年欠かさず種を降ろしています。もちろん味も香りも豊かです。種を降ろしてからイネ科の細い青草を短く切って被せておけば、写真のように乾いて縮んだ草の隙間から芽を出してくれます。土が露出していないので、雨と日光にさらされることなく土壌も傷みません。

次は、トウモロコシ。これも自然農法国際研究開発センターから10年程前に種を購入したものです。確かモチットコーンという品種。

トウモロコシ190629

時期をずらして種を降ろしたので大小様々な背丈をしています。我が家ではもう一つ別の品種で、黒もちトウモロコシを栽培しています。もっちりとした食感が特徴です。

黒もちとうもろこし190629

トウモロコシは交配しやすいので、家の上と下にある畑にそれぞれ離して栽培しています。黒もちトウモロコシの方が種を降ろす時期が早かったので背丈が大きく育っています。

次はナス2種。水の好きな野菜なので、これからの成長を期待しています。まずは真黒茄子。

真黒ナス190629

次は加茂茄子。どちらのナスも枝豆用の茶豆をコンパニオンプランツとして植え付けています。ちなみに枝豆も水の好きな植物です。

加茂ナス190629

他にリスターダ・デ・ガンジアという縞入りの綺麗な実がなる茄子も栽培しています。

次はサツマイモの鳴門金時。購入した蔓苗を垂直挿しにしています。まだ苗が幼いので、草と見分けがつきにくいかもしれませんが・・・。

鳴門金時190629

次もサツマイモの安納芋です。これは冬越した芋を1個まるごと埋めています。サツマイモは水捌け良く乾燥した場所を好むようなので、畝の上に土を高く盛り、マウンド状にしたところに埋めました。これは蔓を取らずに、そのまま放置して栽培してみようと思っています。写真の一番手前のものがそうです。

自然農の畑190629-3

安納芋の奥の支柱に絡まる蔓は銀杏芋。毎年、掘り残した芋から蔓が伸びてきます。

インゲン豆も蔓を伸ばし始めています。

つるありインゲン190629

四葉キュウリも蔓を伸ばし、実を付け始めました。

四葉キュウリ190629

四葉キュウリは、今年もゴーヤと共にチャボ小屋の日除けとして種を蒔いたものもあるのですが、先に蒔いた畑のものを追い越して大きくなっています。

グリーンカーテン190629

チャボの糞が肥として効いているのでしょう。但し、植物は成長が早ければ良いというものでもありません。こちらのキュウリの葉は、畑のものと比べて緑の濃いものとなっています。これは、硝酸態窒素が多く含まれているのが原因だと考えられます。窒素が植物に吸収されるときに硝酸態窒素として吸収されるようで、過剰な摂取は人の身体に良くないため避けるべきだそうです。特に葉物野菜は要注意だとのこと。昨年、畑の自然農のキュウリと食べ比べたところ、自然農のキュウリはすっきりとした爽やかな、後味の良いものでした。人の身体のセンサーは良く分かっているのですね。

最後に里芋のセレベス。里芋も水が大好きなので、梅雨入りした今後の成長に期待です。ちなみに右側の白い花はニンジン。これもやはり採種用です。

里芋セレベス190629