自然農の畑170528

5月が終わろうとしていますが、今月は雨が少なかった~というのが印象として残っています。
自然農の畑には草が茂っていたり、刈った枯草に地面が覆われていたりするおかげで、そんな少雨の時でも土は湿り気を失ってはいません。基本的には水遣りを行う必要はなく、少しの湿り気さえあれば、水分を求めて根をどんどん伸ばすことで野菜は強く成長するようです。

カボチャと枝豆

手前は4月末に定植したカボチャ。周囲の地面はこんな風に刈った枯草に覆われています。
コンパニオンプランツのネギと一緒に植えているのがお分かりでしょうか。ネギやニラなどのユリ科の根に共生する微生物からは抗生物質が出て、病原菌の繁殖を抑えてくれるらしいのです。ウリ科やナス科の野菜との相性が良いようです。
その奥の鳥除けの糸を張ったところには枝豆が双葉を出し始めていますが、写真では分かりづらいですね。早生種の茶豆です。

少し前から畑では、ナナホシテントウ虫の羽化が一斉に始まっています。
そして、空中をシオカラトンボが飛行し始め、私に寄って来る吸血鬼のブユ(ブヨやブトと呼ぶところもあります)を捕獲しようと目の前や耳元をブンブン通り過ぎるのです。私の頭にとまって休んでいる者もいたりします。(笑)

アシナガバチとグリンピース

これはアシナガバチです。今が旬のグリンピースやさやえんどうの葉の陰でこっそりと巣作りを行っています。よく見ると、何とほぼ一株ごとに巣がありました!アシナガバチは巣にいたずらをしない限り刺してくることはなく、蝶や蛾の幼虫を捕獲して野菜の食害を抑えてくれる畑の助っ人ですので、ありがたく棲んでもらっています。
こんな風に自然農の畑は昆虫でとても賑やかです。

さて、5月初旬に開花・交配を行っていたモチ裸麦の穂も熟してきたようで、しっかり紫色に色づいてきました。

モチ裸麦1

モチ裸麦2

今日は晴天に恵まれたこともあり、このモチ裸麦の収穫を行いました。
収穫には色んな方法があると思いますが、我が家では穂刈りをすることにしています。
裸麦は穂首が弱く、手でちぎることができるので比較的楽に収穫できます。
収穫しながら刈り取った後の茎と葉はそのまま踏み倒していき、収穫後はそれを一部かき分けて、マクワメロンの種を蒔きました。

モチ裸麦収穫

収穫した穂はゴザの上でしばらく天日乾燥させ、その後、木槌で叩けば割と簡単に脱穀ができたりします。