煙突掃除2017

煙突掃除1

ガスケットを交換し、今季の薪ストーブの使用を既に開始しているのですが、未だ煙突掃除をしていなかったので済ませてしまうことにしました。1年に1回は必ず煙突掃除を行うことにしています。煙道をきれいにするのは当然なのですが、溜まっていた煤の量や状態を目で見て、ストーブの使用状況を確認するためでもあるのです。

煙突掃除には、屋根に上がって煙突の上からブラシを入れる方法と、下から上に向かってブラシを突き上げる方法とがあります。家のカタチや煙突の設置状況などから、より安全に、また確実に行える方法を選択すれば良いのではないかと思っています。要は煙道がきれいになれば良いのです。ちなみに我が家では下からブラシを入れて掃除を行っていますので、参考にレポートします。

まずは、我が家の煙突の設置状況を説明します。薪ストーブの設置場所と家の構造材である天井裏の梁との関係から、45度のエルボーを使って煙突をオフセットしています。ドラフトの効率を考えると薪ストーブからストレートに立ち上げる方が、排気に抵抗がなく燃焼もスムーズなのですが、こればかりは借家への後付けである以上、仕方のないことです。

煙突掃除2

天井を貫通した後の煙突はストレートに立ち上がり、そのまま屋根を貫通して丸トップまで伸びています。

外部煙突

煙突掃除で大事なことのひとつに、煙突トップの掃除を必ず行う、ということがあります。

煙突トップは、薪ストーブ本体から上昇してきた排気ガスが最初に外気と接するところなので、冷やされた排気ガスが煤として付着しやすい部分であるわけです。また、トップの形状によっては、オフシーズンに野鳥が巣を作ってしまう場合もあるようです。我が家のように下から煙突掃除を行う場合でも、必ず屋根に上ってトップを外し、掃除をしなければなりませんから、そこまでのメンテナンスを考えて煙突の設置ルートを決めておかなければ、後で大変なことになってしまいます。

さて、実際に煙道を掃除するわけですが、掃除をする道具としては金属性のワイヤーブラシとそれを繋ぐロッドが必要です。市販のロッドはある程度は曲げることが可能なので、45度のエルボー部分も1ヶ所くらいなら大丈夫です。

ブラシとロッド

屋根の上から掃除する場合はロッドでなく、より柔らかいワイヤータイプのものでも構わないようですが、我が家のように下から掃除をする場合は、煙道の中にブラシを突き上げていく必要があるので、丈夫なロッドタイプが必要だと思われます。ここで、煙道にブラシを入れていく上で最も重要なポイントがあります。それは、ロッドはひとつの方向にしか回転させてはならない、ということです。ブラシを突き上げながらロッドを継ぎ足していく時、ロッドの接続部はネジになっているため、逆に回転させてしまうと途中でロッドが外れ、煙突の中にブラシとロッドが取り残されてしまいます。もし、そうなった場合、煙突を外すというかなり大変な作業を行わなければなりません。特に、ブラシを引き抜く時に失敗してしまうことがあるようですので要注意です。

屋根の上から掃除をする場合は、トップを外してそこからブラシを下ろしていけば良いのですが、下から掃除をする場合はスライド部分からブラシを入れていくことになります。

煙突掃除3

スライド部分をズリ下げたところです。

この後、最下部のスライド煙突を外して、ワイヤーブラシを突き上げていきます。

煙突掃除4

まず、ワイヤーブラシを煙突の口に入れてから、落ちてくる煤を受けるための袋をテープで取付けます。この時、ロッドを挿入するための隙間が少し必要です。煤が落ちてこないように、そしてロッドが挿入しやすい場所を探してみて下さい。我が家の場合、煙突が45度に傾いているので、そういう意味では煤も落とすことなく、上手くロッドを入れていくことができます。薪ストーブからストレートに煙突が立ち上がっている場合は、ロッドを真下から挿入していく必要があるので、煤がこぼれやすいかもしれません。その場合は、屋根の上から掃除をする方が、室内を汚さずに済みそうな気がします。

ロッドを継ぎ足しながらブラシを突き上げていくと、最後は煙突トップに突き当るので、その後はロッドの回転方向に気を付けながら引き抜いていきます。トップを先に取り外しておくと、煤が屋根にたくさん落ちるのではないかと思い、トップはいつも付けたまま行っています。今までのところ、それほど煤が屋根に落ちることはありませんので、この方法を続けています。さて、ブラシを引き抜いた後は、袋に溜まった煤を必ずチェックします。

煤

お茶碗に一杯程度の煤が取れました。サラサラした煤で、割と上手くストーブを使うことが出来ているのではないかと判断しました。掃除をしている時にカラカラという音がして、固まった煤が落ちてくるような場合は、タールが付着しているということなので、薪の乾燥具合が甘いと判断できます。タールは煙道火災に繋がるので大変危険です。燃焼効率も悪く、暖かくならないので是非、乾燥した薪を使うようにしましょう。煤の量が多い場合は、薪の乾燥具合に加えて、燃焼温度が低いなどの焚き方にも問題があることが判断できます。

最後に、屋根に上って煙突トップを掃除する予定でしたが、途中でいただいた電話などへの対応をしていたこともあり、時間が経過し、外は暗くなってきてしまいました。仕方がないので、トップの掃除は日を改めることにしました。忘れずに、忘れずに・・・・。(笑)