カヤの実を食す~其の一

今朝、たまたま通り掛かった集落の外れにある榧(カヤ)の巨樹の足元に、実がたくさん落ちているのを発見しました。

落下した榧の実

緑色した果実がカヤの実。果肉は柑橘系の果物のような甘酸っぱい香りがし、ずっと嗅いでいたいほど・・・。割れた果実から、茶色の種子がのぞいています。

榧の巨樹1

カヤの大きな立ち姿。少し離れて実生らしいカヤの幼い姿も見かけました。

自生している榧

このカヤの実、紀美野町に移住した頃に初めて口にしたのですが、その独特の香りと美味しさに魅了されたのを覚えています。食べるのは実の中の種子の部分で、いわゆるナッツです。それまでお気に入りだったピスタチオを凌ぎ、ナッツの中で最高ランクの地位を私の中で確立してしまったのでした。ちなみにカヤは私の住む紀美野町の町の樹として制定されていたりもします。和歌山県下でも植栽密度の高い地域なのだそうです。

早速、連れ合いを誘ってカヤの実拾いを決行しました。

拾い集めた榧の実

30分程で小さなバケツ一杯拾いました。次に果肉を取り除き、硬い殻のついた種子の部分を洗います。

果肉を取り除いた実

ここからアク抜きが必要らしいということで、その方法をインターネットで調べてみると、草木灰の灰汁に1週間程漬けておくとのこと。しかし、念のために地元の方に聞いてみれば、灰汁ではなく灰の中にそのまま突っ込んでおけばよいのだとか・・・? 迷った挙句、半分ずつ試してみることにしたのでした・・・。参考までに、灰は薪ストーブから取り出したもので、色んな樹種の灰が混ざっています。

アク抜き準備完了

はてさて、憧れのカヤの実、美味しく食することができるのでしょうか? ・・・ということで、今回はここまで、後日のレポートに続きます。それはそうと、今日はとても気持ちの良い秋晴れでした。近くの大きな銀杏もきれいに色付いてきてました。

色付いてきた銀杏

住んでいる場所の近くに大きな樹があるのって、なんだか嬉しいな~。