抱卵モード解除と検卵

5月初旬の投稿「もしかして抱卵モード?」では、3羽いる雌鶏のうちの2羽が抱卵モードに入ってしまっていたのですが、しばらくして残りの1羽も抱卵モードに入ってしまい、3羽揃って産卵箱に籠りっきりとなってしまいました。ですが、実際に卵を抱いているのは左端の1羽だけ、残りの2羽は卵を抱いていないのです・・・。

抱卵3羽

まさに籠りっきり、ほとんど出てくることはない様子です。抱卵のことを「巣ごもり」というのも理解できます。調べてみると、ある程度の数の産卵をしてしまうと抱卵期に入ってしまうようでした。抱卵モードに入ってしまうと、ほとんど飲まず食わずの状態が続き、身体への負担も大きいようです。ネットで調べてみると抱卵モードを解除する方法があるようなので、卵を抱いていないチャボに試してみることにしました。

チャボ-in-cage

写真のように単独でゲージに隔離して、温まった身体を冷ますのが良いようです。ゲージの底も少し浮かせて風通し良くしておきます。これを3日3晩行うとのことでした。

チャボ-in-cage-2

心配そうに近寄ってきた雄鶏、こういうところはとても男らしいのです。(笑)

チャボ-in-cage-3

さっきまで抱卵気分でいたところ、狭いゲージに閉じ込められ不満そうな様子です。さすがに気の毒に思いましたが、いつもの元気な姿に戻るために少しの辛抱です。

その結果・・・、

チャボ180526

辛抱の甲斐あって、卵を抱いていない雌鶏は2羽とも順番に抱卵モードが解除されました。

抱卵14days

卵を抱いている雌鶏は、そのまま鏡餅のように平べったくなって温めています。抱卵開始から14日目の様子です。

途中、10日目くらいに検卵を行ってみると、全て有精卵でした。ただし、有精卵だからといって全てが孵化するとは限らないようです。検卵の方法はなるべく暗いところで小型のLEDライトの光を卵に当てて行います。卵の尖っていない丸い方は気室となっていて、空気が入っているため光がよく通るので、こちらから光を当てます。すると有精卵の場合、10日目くらいだと血管が既に出来はじめているのです。

参考にYouTubeの動画を御紹介します。

初めての検卵は、それはもうドキドキでした。卵の中に透き通る血管を見たときは、生命の不思議を感じずにはいられませんでした。それに、誰に教えられもせずとも卵を温め続ける雌鶏の本能にも驚くばかりです。こんな尊い命を私達はいただいているのだなと、目の前の卵を見て深く深く実感したのでした。