キイロスズメバチ vs ニホンミツバチ

先日、ニホンミツバチの巣箱を覗いてみたら、ミツバチが固まって蜂球ができていました。

蜂玉

この季節、巣箱の周りをスズメバチが飛行することが増え、ミツバチを捕まえては飛び去ってしまいます。
巣箱に入ってしまう場合もありますので、入口には念のために金網を置いています。金網の目は7mmくらい。ミツバチは通ることができるけれど、スズメバチは通れない大きさとしています。
しかし、ミツバチの方もいつもやられっ放しというわけではなく、単独で行動しているスズメバチに集団で襲い掛かり、写真のように周りを取り囲んで蜂球をつくり、蒸し殺しにしてしまうのです。
このところ、キイロスズメバチが頻繁に巣箱の周りを飛んでいましたので、蜂球の中の正体はおそらくそのキイロスズメバチではないかと思っていましたが・・・。

キイロスズメバチ亡骸

1時間後に戻ってみると、やはりお釈迦になったキイロスズメバチが姿を現しました。キイロスズメバチは日本で生息するスズメバチの中では最も小さいようですが、金網の目を通過することはできなかったようです。
観察していると、ミツバチは死んでしまったキイロスズメバチの亡骸を引っ張り、移動させようとしています。金網に頭だけ突っ込んだようになっているキイロスズメバチは容易に動かせそうになかったので、お手伝いすることにしました。

キイロスズメバチとニホンミツバチの亡骸

キイロスズメバチが一匹のミツバチを口に咥えたまま亡骸となっていました。これでは、金網から外すことは難しそうです。スズメバチも必死だったようですね。敵ながら天晴といったところでしょうか・・・。それにしても怖い顔をしています。

現在、この巣箱のコロニーが我が家のミツバチの中では一番元気が良さそうです。巣箱内部の様子です。

ミツバチの巣20170920

少々偏った巣のカタチをしていますが、上から4段目の重箱まで巣が大きくなっています。重箱1段の高さが13cmなので、巣全体の高さがおよそ45cmくらいといったところでしょうか。
今年はこの巣から蜂蜜をいただこうかと計画中。そろそろ開花しそうなセイタカアワダチソウの花蜜は匂いが独特なので、ミツバチがこの蜜を集めてくる前に採蜜をしたいところです。

巣箱20170920

採蜜予定の巣箱です。